自由研究
お題にもあったが自由研究について
自分は自由研究は工作ばかりで貯金箱や廃材を使ったスタンドライトなどを
作っていた。
自分には兄がいるのだがこの兄が無類の日本史好きで今も地元地域の古文書を
調べ研究している。
そんな兄が小学6年生の時地元の近所にある古墳を夏休みの自由研究の題材にして
調べたことがあった。
その古墳は当時は周りは田んぼで古墳に通じるのはあぜ道しかなかった。その古墳に
親父と兄と自分の3人で分け入り頭頂部の石棺があった場所まで行ったことがある。
その古墳はもうすでに市の教育委員会が調査していて本になっていたが自由研究なので
兄はその本から古墳のことを調べたり実際に石棺の写真を撮ったりしてまとめ学校に
出した。それが市の夏の自由研究部門で金賞を取った。
とまあ兄の自由研究のことをざっくり書いたがこの古墳には王子神社という神社が
あり前文にも書いたがこの神社に通ずる道があぜ道一本で街灯一つもないので夜になると真っ暗だった。
この神社の裏手から頭頂部の石棺を目指したのだが途中とんでもなくおぞましい
光景に出くわした。それはとある木に包丁で藁人形を突き刺していたのである。
その近くの別の木には五寸釘が数本刺さっていたのである。それも比較的新しかった
のを覚えている。
昭和56年である。40年以上前の田舎とはいえ当時小学生ながら今の時代に藁人形って
と思ったのを覚えている。
今その古墳は横に大きなバイパス道路が走り向かいには家電量販店やスーパーやマクド
などが立ち並びにぎやかになっている。また古墳は頭頂部まで登れる階段などが整備
されちょっとしたハイキングコースとなっている。
どんだけ環境が変わっても自分の住む地元近所には1500年以上前から人が住んでいた
事だけは変わらない。